1960年はどんな時代?
1960年(昭和35年)は高度経済成長期真っ只中ということもあり、日本中が活気に満ち溢れていました。
そこで今回は、1960年の出来事をまとめてみました。
1960年に起きた出来事(ニュース・経済・エンタメ)をはじめ、当時流行ったものなども紹介していきます!
また、「出来事ランキングベスト10」、年表のような「出来事カレンダー」など、一覧を使いながらまとめました。
皆さんで1960年(昭和35年)のことを知っていきましょう!
また、高度経済成長期で日本が活気に満ち溢れていた年として、歴史上でも有名だよ。
そんな1960年でどんなことが起きていたのか、見ていこう!
まずは、1960年で特に注目の出来事を「出来事ランキングベスト10」にまとめました。
1960年の出来事ランキングベスト10
- カラーテレビ放送開始(9月10日)
- 第44回アメリカ大統領選挙開催(11月8日)
- 全日空小牧空港衝突事故発生(3月16日)
- 俳優・石原裕次郎さん結婚(12月2日)
- 雅樹ちゃん誘拐事件発生(5月16日)
- チリ地震発生(5月22日)
- OPEC(石油輸出国機構)結成(9月14日)
- 声優・TARAKOさん誕生(12月17日)
- 第1次池田内閣発足(7月19日)
- ローマオリンピック開幕(8月25日)
見てみると、日本だけでなく世界でもいろんな出来事が起きていて、とても興味深いよ。
詳しく知りたいことが多くて、ワクワクしちゃうわ!
1960年の出来事一覧|日本&世界の経済・ニュース・流行・芸能・スポーツまとめ!
いつどんな出来事が起きたのか、一覧で見ていこう!
1960年1月の出来事一覧 | |
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1月1日 | カメルーンがフランスから独立 |
1月2日 | ジョン・F・ケネディ氏がアメリカ大統領選挙出馬表明 |
1月6日 | 日本伝道会衣笠病院で火災発生 |
1月19日 | アス・ワン・ダム建設開始 |
1月25日 | 声優・ならはしみきさん誕生 |
1960年2月の出来事一覧 | |
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2月13日 | フランスが初の原子爆弾実験 |
2月13日 | ナッシュビル座り込み開始 |
2月23日 | 徳仁皇太子(現在の天皇)誕生 |
1960年3月の出来事一覧 | |
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3月13日 | ものまねタレント・コロッケさん誕生 |
3月16日 | 全日空小牧空港衝突事故発生 |
3月17日 | ノースウエスト航空710便空中分解事故発生 |
3月21日 | F1レーサーアイルトン・セナさん誕生 |
3月29日 | 声優・鶴ひろみさん誕生 |
3月30日 | 映画「ベン・ハー」日本公開 |
1960年4月の出来事一覧 | |
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4月4日 | セネガル独立 |
4月5日 | 元マラソン選手・谷口浩美さん誕生 |
4月19日 | 韓国で4月革命開始 |
4月27日 | 韓国・李承晩大統領が辞任 |
4月28日 | 政治家・辻元清美さん誕生 |
1960年5月の出来事一覧 | |
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5月1日 | U-2撃墜事件発生 |
5月7日 | 小説家・野沢尚さん誕生 |
5月8日 |
銀座東急ホテル開業 |
5月16日 | 雅樹ちゃん誘拐事件発生 |
5月22日 | チリ地震発生 |
1960年6月の出来事一覧 | |
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6月5日 | ボドム湖事件発生 |
6月19日 | 暗黒の週末発生 |
6月20日 | ハイライト発売 |
6月26日 | マダガスカルがフランスから独立 |
6月30日 | コンゴがベルギーから独立 |
1960年7月の出来事一覧 | |
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7月9日 | 俳優・浅野ゆう子さん誕生 |
7月15日 | 岸内閣総辞職 |
7月19日 | 第1次池田内閣発足 |
7月27日 | OECD(経済協力開発機構)創設 |
1960年8月の出来事一覧 | |
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8月11日 | コンゴ共和国がフランスから独立 |
8月15日 | 歌手・サンプラザ中野くん誕生 |
8月22日 | 吉本新喜劇座員・内場勝則さん誕生 |
8月25日 | ローマオリンピック開幕 |
1960年9月の出来事一覧 | |
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9月8日 | F1ドライバー・鈴木亜久里さん誕生 |
9月10日 | カラーテレビ放送開始 |
9月11日 | 俳優・涼風真世さん誕生 |
9月14日 | OPEC(石油輸出機構)結成 |
9月26日 | 史上初アメリカ大統領選挙テレビ討論開催 |
1960年10月の出来事一覧 | |
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10月2日 | プロ野球大洋ホエールズがセ・リーグ優勝 |
10月5日 | 俳優・黒木瞳さん誕生 |
10月12日 | 浅沼稲次郎さん暗殺事件発生 |
10月21日 | 音楽プロデューサー・千住明さん誕生 |
10月24日 | 安保解散 |
1960年11月の出来事一覧 | |
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11月8日 | 第44回アメリカ大統領選挙開催 |
11月10日 | 俳優・川島なお美さん誕生 |
11月11日 | 南ベトナムで軍事クーデター発生 |
1960年12月の出来事一覧 | |
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12月2日 | 俳優・石原裕次郎さん結婚 |
12月12日 | 日米コカ・コーラボトリング設立 |
12月16日 | ニューヨーク空中衝突事故発生 |
12月17日 | 声優・TARAKOさん誕生 |
12月23日 | 小説家・宮部みゆきさん誕生 |
12月27日 | 池田内閣・所得倍増計画発表 |
こうやって一覧で見ると、日本・世界でも時代の大きな動きがあったように感じるわ!
もっと細かく知りたいなぁ。
1960年の日本&世界の出来事をさらに深掘り!
出来事の深掘りその1:経済・政治について
まずは、1960年の「経済・政治」をまとめました。
“どんな時代だったか”が分かるジャンルの1つ。
早速見ていきましょう!
1960年7月27日、国際経済全般について協議する目的として、OECD(経済能力開発機構)が創設されました。
当初はヨーロッパ経済の復興を目的に、ヨーロッパの一部と北部アメリカが加盟していたが、1964年には全世界対象で加盟可能となりました。
日本は1964年4月28日に加盟し、アジア国としては一番最初の加盟として注目を集めました。
2024年現在の加盟国は、38ヵ国。
経済成長・開発・貿易を通して、世界の経済発展に貢献する目的で活動を続けています。
その他の経済ニュース
- 日米コカ・コーラボトリング設立日本
1960年12月20日、福岡福岡市に日米コカ・コーラボトリングが設立。
東京都に日本コカ・コーラが設立後、16の地域に設立された製造・販売会社のうちの1つ。
1962年にはコカ・コーラ、ファンタの製造を開始し、1999年には「コカ・コーラウエスト株式会社」に商号変更した。
コカ・コーラ会社の商品は子どもから大人まで人気商品として、2024年の飲料業界の経済を支えている。
- 銀座東急ホテル開業日本
1960年5月8日、東急グループのホテル事業1号店として「銀座東急ホテル」が開業。
築地精養軒の跡地に建設され、ホテル業界・日本経済に大きな影響を与えた。
2001年1月17日にホテル閉館後は、時事通信社ビルが建設された。
- 「ハイライト」発売日本
1960年6月20日、日本専売公社(のちのJT)が「ハイライト」を発売。
香料にラム酒を配合したこのたばこは、当時のたばこでは珍しい8cmのロングサイズ・フィルター付きとあって、発売20日で4億本も売れる大ヒット商品となった。
売上世界1位で経済界に貢献したり、ドラマや歌謡曲に登場したりとその人気を不動のものとしました。
「OECD」は世界経済をよくするために様々な活動を行っている団体。
私たちの知らないところで活躍していると思うと、身近に感じやすいね!
また、同じ年に「OPEC(石油輸出機構)」も設立されているよ。
「東急ホテルの誕生」「ハイライト」の発売は、日本経済に大きな影響を与えたね!
特に、東急ホテル誕生は2024年時点の観光・ホテル業界に大きく影響を与えてくれたように感じるよ。
2024年の経済にも目を向けてみるといいね☆
●第1次池田内閣(1960年7月19日~12月8日)
安保闘争で倒閣してしまった岸内閣に代わって発足された、池田勇人さんによる内閣。
初の女性閣僚・中山マサさんが誕生した内閣としても有名です。
ちなみに中山マサさんは、「母子家庭への児童付与手当支給」を実現させた人物として知られています。
●所得倍増計画
第1次池田内閣で最も注目され、大きな成果を得た長期経済計画。
この計画は、“国民総生産を10年以内に26兆円に倍増し、ヨーロッパ並みの生活水準に上げる”というもの。
当初は国民及び政治家仲間から【無理!】と思われていた計画でしたが、池田総理は諦めることなく計画を実施!
証券会社・鉄鋼・自動車を筆頭に設備投資を行い、『メイド・イン・ジャパン』の製品を世界に発信・大きな反響を呼ぶようになりました。
また、オリンピックをバネに所得倍増を図り、【三種の神器】と呼ばれていた冷蔵庫・テレビ・洗濯機の普及にも大きな影響を与えることになりました。
「国民所得」「国民総生産」「経済成長」といった一部の専門家しか知らない経済用語が、世間の言葉となるきっかけとなった政策でもあり、“仕事中毒(ブラック)”という言葉の始まりの政策とも言われています。
1960年3月15日~4月末にかけて韓国で大規模な民衆デモが起き、多くの犠牲者を出しました。
きっかけは、1960年3月に開かれた第4代大統領選挙。
当時、韓国で独裁政権を振るっていた李承晩さんが続投をかけて行った大統領選挙で、政府・暴力団を駆使し強制的に大統領の職を続投するというハプニングが発生。
これに激怒した民衆らは大激怒、各地でデモが起きました。
特に大規模なデモが起きたのは、4月19日。
ソウル市内の大学生数万人が発起し、デモ行進を実施。
午後には首相官邸、側近である官僚の自宅をそれぞれ包囲・占拠しました。
デモ隊は一般市民も参加したため20万人強に増加!
ソウル市外でもデモが発生し、各地で警察としょうとする事態に。
デモによる犠牲者は全体で約6,500人と言われています。
この事態に官僚らが李大統領を説得し、同年4月27日に李大統領は12年間の独裁政権に幕を閉じました。
また、「4.19革命」と呼ばれ、4.19革命のアーカイブは“世界の記憶”として登録・歴史に名を刻んでいます。
●コンゴ動乱(1960年7月5日~1965年11月25日)
・コンゴがベルギーから独立した直後に発生した反乱から起きた戦争
・2度の無血クーデター、大統領の処刑、複数の反乱を経て終戦
・介入したアメリカとソ連の代理戦争として知られ、約10万人が犠牲となった
●ベトナム戦争(1960年~1975年)
・社会主義の北ベトナムと資本主義の南ベトナムの間で起きた戦争
・ベトナム以外に、アメリカ・ソ連・中国など世界中の国々がいろんな面で参加
・北ベトナム軍が南ベトナムの首都を陥落させたことで終結
・アメリカとソ連の代理戦争としても知られている
●グアテマラ内戦(1960年~1996年)
・親米派と反米派で起きた内戦
・アメリカの支援を受けた親米派側が先住民の虐殺を行い国際的非難を浴びる
・和平交渉で終戦となったが、内戦としては歴史的な戦争
- 第66回アメリカ大統領選挙開催アメリカ
1960年11月8日、アメリカで第66回アメリカ大統領選挙が開催されました。
出馬したのは、「共和党候補リチャード・ニクソン氏」と「民主党ジョン・F・ケネディ氏」。
この選挙戦は、1916年に開催された大統領選以来の大接戦となり、秋の選挙運動でも熱狂的な聴衆を惹きつけました。
多くの政治評論家が「ニクソン氏が勝つ」と予想していましたが、ニクソン氏を副大統領としていたアイゼン・ハワー大統領の問題発言や選挙中のケガがニクソン氏を襲い、ケネディ氏に支持率が集まるように。
そして選挙日当日、得票率差で民主党候補ジョン・F・ケネディ氏が第35代大統領に就任しました。
この年の政治は、日本・世界でいろんなことが起きていたのね。
「池田内閣」は日本の高度成長期を支え続けた内閣と言ってもいいわね!
所得倍増計画という大きな政策には驚いた人もいただろうけど、結果的に日本の技術と経済を発展させてくれたわ。
この年は世界で戦争が起きていたのね。
冷戦状態だったアメリカとソ連の代理戦争として開戦した戦争もあって、とても胸が痛むわ。
戦争は二度と起こしてほしくないね。
出来事の深掘りその2:ニュース・時事・災害・事件について
1960年は、日本全体が“景気をよりいいものにしよう”と活発だった時代。
どんなことが起きたのか、楽しみね☆
●ニューヨーク衝突事故アメリカ
1960年12月16日、ニューヨーク上空で旅客機2機が空中衝突する事故が発生しました。
事故に遭ったのは、「ユナイテッド航空826便(乗員7名・乗客77名)」と「トランス・ワールド航空266便(乗員5名・乗客39名)」。
衝突後、2機はそれぞれ別の場所へ墜落し、乗客乗員全員が死亡。
当時としては最悪の空中衝突として、世界の歴史に刻まれました。
●全日空小牧空港衝突事故日本
1960年3月16日、愛知県名古屋市の小牧空港で旅客機と自衛隊戦闘機が衝突事故が発生しました。
事故に遭ったのは、「全日空25便(乗員3名・乗客30名)」と「航空自衛隊戦闘機F-86D」。
管制官の指示ミスにより、2機は滑走路で鉢合わせ。
回避しようとするも間に合わず、旅客機の右主翼に激突し、後部胴体が分断・大破。
この事故で旅客機に乗っていた【乗務員1名・乗客2名が死亡】【乗客8名が負傷】しました。
●ミュンヘンC-131墜落事故ドイツ
1960年2月17日、ドイツのミュンヘン・ヘーム空港でアメリカ空軍の航空機が墜落する事故が発生しました。
犠牲となったのは、「アメリカ空軍コンベアC-130D-CO(乗員7名・乗客17名)」。
濃霧の中、ミュンヘン空港から離陸したC-130D-COはエンジントラブルにより、空港へ引き返す途中でした。
高度を維持しようと努めましたが、バイエル通りの路面電車2台に衝突しながら墜落。
大きな爆発と火災を起こしました。
火災は30分ほどで鎮火しましたが、乗員乗客20名と近くにいた通行人32名が犠牲となりました。
この年のニュースで注目なのは、「飛行機事故」だね。
中にはたまたま近くにいた人まで犠牲になっている事故も遭っていて、胸が痛いよ。
「ニューヨーク空中衝突事故」は当時としては最大の飛行機事故として、歴史に残っているよ。
空中だと逃げ場がないから、乗員乗客もとても怖かっただろうね。
また、日本で起きた衝突事故は管制官の指示ミスで起きてしまった事故。
管制官はどんな思いだったのか、知りたくなるよ。
これからも安心して飛行機に乗れるような環境を整えて欲しいね。
1960年9月10日、日本でカラーテレビ放送が始まりました。
カラーテレビ放送はアメリカ、キューバに続いて3番目でした。
しかし当時のカラーテレビは【高価】【カラー放送が少ない】【専門員のカラー調整が必要】という理由で、白黒テレビから切り替える人はごくわずか。
「街頭にあるカラーテレビをみんなで観るもの」というのが、世間の主流でした。
しかし、のちに開催された大阪万博を機にカラーテレビを買い求める人は増え、1970年には90%以上の家庭がカラーテレビを1台は持つようになりました。
ちなみに、1960年に発売されたカラーテレビは約50万~52万円。
当時の大卒新入社員の給料は1万数千円だったので、かなり高級なものだったことが分かりますね。
- 徳仁皇太子誕生日本
1960年2月23日、2024年の日本の天皇である徳仁皇太子が誕生しました。
31歳で“皇太子”に即位されて以降、父からの委任で国事行為臨時代行として、公務を行ってきました。
2019年、父親である明仁天皇が退位すると同時に、皇位を継承。
2019年5月1日、59歳で第126代天皇となりました。
プライベートでは、スペイン王女の歓迎パーティーで出会った小和田雅子さんと1993年6月9日に結婚。
2001年12月1日に第1子となる愛子内親王(愛子さま)が誕生しました。
また、趣味にヴィオラ演奏・登山・ジョギングといった、アクティブな一面も持っています。
この年の時事ニュースは、明るいニュースが多いわね!
今や私たちの生活に欠かせない家電の1つ「カラーテレビ」はこの年に誕生したのね!
カラーテレビの登場は、日本の歴史でもよく知られている出来事だわ。
2024年現在、薄型テレビや4Dテレビといった最新のテレビが登場したのも、この年があったこそと言えそうね。
同じ年に現在の天皇である徳仁さまが誕生しているのは、嬉しいことだわ!
ちなみにこの年は、アフリカ大陸にある国々が1つの国として独立した年としても知られているよ!
別名“アフリカの年”として、歴史にも名を刻まれているそう。
どんな国が独立したのか、ぜひ調べてみてね!
1960年5月22日、チリ・バルディビア近海を震源地とする地震が発生!
M9.5と観測史上世界最大級の揺れを観測し、歴史に残っています。
この地震により、コルドン・カウジェ山を含む4つの火山が噴火したり、遠くはカナダ、日本まで津波の被害に遭ったりなど広範囲に渡って、被害を及ぼしました。
日本で最も被害が大きかったのは、岩手県大船渡市。
53人の命が失われ、宮城県南三陸町では41人、北海道厚岸郡浜中町では11人の命が失われました。
- 日本医療伝道会衣笠病院火災日本
1960年1月2日、神奈川県にあった日本医療伝道会衣笠病院で火災が発生。
この火災で、本館病棟・看護婦宿舎など木造2階建て2棟が焼失、新生児・妊産婦・看護師ら計40人が被害に遭いました。
火災発生翌日の2月から診療再開した病院は、【衣笠病院】と改名し、2024年現在でも多くの患者を診察しています。
注目したいのは『チリ地震』!
遠く離れた日本にも津波の被害が出るなど、広範囲に渡って被害が出ているのが印象的だよ。
M9.5は2024年になっても【最大級の揺れ】として歴史に刻まれているね。
万が一に備えて、非常食の準備など避難準備をしておくのが大事だね。
1960年5月16日~18日にかけて、身代金目的の誘拐殺人事件が東京都で起きました。
元歯科医師のMは、“裕福な家庭からお金を奪おう”と考え、私立小学校から帰宅途中の男児(当時7歳)を誘拐し、睡眠薬で眠らせました。
男児の家族に身代金を要求しましたが、お金を奪うことに失敗。
誘拐事件に関するニュースを見ていた際、男児の容体がおかしいことに気づき、殺害を決意します。
男児に都市ガスを吸わせ殺害、遺体を積んだ車を路上に放置しました。
指名手配犯となったMは1960年7月に逮捕され、1970年10月29日に死刑執行されました。
1960年10月12日、東京都の日比谷公会堂で開催された演説会で、日本社会党中央執行委員長・浅沼稲次郎さんが射殺される事件が発生しました。
解散総選挙前の緊迫した空気の中で開かれた演説会には、約2,500人の聴衆が集結。
浅沼稲次郎さんが演説している最中に、右翼少年・山田二矢(当時17歳)が壇上に駆けあがり、浅沼さんの左脇腹を深く突き刺しました。
山田二矢はその場で現行犯逮捕されましたが、浅沼さんは大動脈を切断された影響で即死。
使用された刃物は、刃渡り約33センチの包丁でした。
- ボドム湖殺人事件フィンランド
1960年6月5日、首都ヘルシンキから約22㎞離れたボドム湖で、キャンプをしていた男女4人が何者かに襲われ、3人が死亡・1人が重傷を負いました。
事件発生から12年後に1人の男性が「自分がボドム湖殺人事件の犯人です」という遺書を残し自殺しましたが、アリバイがあるため犯人ではないことが警察から発表。
2024年になった今でも未解決事件として、世界の歴史に残っています。
- U-2撃墜事件ソ連
1960年5月1日、ソ連領内で偵察していたアメリカの偵察機・ロッキードU-2がソ連側のミサイルによって、撃墜。
当初アメリカはスパイ行為を否定していましたが、のちに「ソ連に奇襲されないために偵察を行うのは、当然のこと」とスパイ行為を認めました。
2016年にはこの出来事を基に制作された『ブリッジ・オブ・スパイ』が公開されました。
この年は、日本・ 世界で歴史に残る恐ろしい事件が多く起きていたのね。
日本で一番怖かったのは『雅樹ちゃん誘拐事件』。
当時は、今のように携帯電話が普及していなかったから、子どもを持つ家庭は恐怖におびえていたわ。
世界では『ボドム湖殺人事件』が怖い事件として挙げられるね。
未解決事件の中でも、特に注目したい事件だよ。
どの事件も、身の安全の大切さを痛感させられる事件だね。
出来事の深掘りその3:流行について
高度成長期で活発な動きを見せていた日本で、どんなものが流行したのかな?
流行語も“どんな時代だったか”を象徴してくれるものだから、一緒に見ていこう!
●ダッコちゃん
ビニール製の空気で膨らませる人形。
真っ黒な人型、両手足が輪っかになっていて木にしがみつくようなポーズを取っているのが特徴。
アメリカから約1万ダースを輸入するほどの流行を見せた。
●クレラップ
1960年7月に日本で最初の家庭用ラップとして発売。
当時のラップは高級品として扱われ、1つ100円で売られていました。
のちに、冷蔵庫・電子レンジの普及とともにサランラップは定着していき、各家庭の必需品となった。
●トランジスタ・テレビ
蓄電池内蔵のアウトドア専用テレビ。
「リビングから寝室への移動」「屋外で楽しむドライブ」などいろんな活躍の場があり、当時のレジャーブームを支える流行品となった。
片手で持てる軽さも流行の理由になった。
●ジーパン
若者の間でジーパンが大流行
●バルキーセーター
太い糸でざっくり編まれたセーターが大流行。
ボリューム感のある見た目は暖かみのある印象を与えるので、当時の冬には欠かせない存在だった。
●六本木族
六本木のテレビ局(テレビ朝日)に来る芸能人らに憧れて集まった若者たちの総称。
銀座とは違い、文化的な交流ができることで若者たちが集まり、いつしか流行の的となった。
「裕福な家庭の女性が多いこと」が六本木族の特徴だった。
- 家つき、カー付き、ババア抜き(若い女性が願う“結婚相手の男性の条件”を言った言葉)
- トップ屋(週刊誌のトップ記事を狙うフリー記者)
- ナンセンス(無意味)
- リバイバル(レコード会社が「リバイバル盤」とした戦前の流行歌を発売)
- 私は嘘は申しません(自民党のテレビCMで使われた言葉)
流行はその時代を表しているものだから、見てて楽しいわ!
「ダッコちゃん」はアメリカから大量に輸入するほど人気のおもちゃだったのね。
当時の子どもや若者が腕にダッコちゃんを付けている写真が多いのが印象的!
「六本木族」は聞いたことのある流行語ね。
若者たちが集まっている光景をテレビで観たことがあるけど、裕福な家庭の女性が多かったのは驚き。
この年の流行は、新鮮でとても面白いわ!
2024年の流行もチェックしておきましょう♪
出来事の深掘りその4:芸能・エンタメについて
この年は当時の芸能界のトップスターの結婚、2024年の各業界を華やかに彩ってくれる芸能人・著名人が誕生と、豪華な顔ぶれが揃っているわ!
一緒に見ていきましょう!
1960年12月2日、俳優の石原裕次郎さんと北原三枝さんが結婚を発表しました。
2人は「狂った果実シリーズ」をはじめ、23作品で共演。
【日活のドル箱コンビ】として、芸能界・世間で人気を博していました。
1960年1月アメリカでの婚前旅行、4月の婚約発表を経て、12月2日入籍の運びとなりました。
当時の芸能界トップニュースとして扱われましたが、大スター同士の結婚に所属していた日活は猛反対したと言われています。
お相手の北原三枝さんは結婚と同時に、芸能界を引退。
本名である「石原まき子」として、芸能事務所・石原プロの経営に携わりました。
- 俳優・涼風真世さん誕生
・1960年9月11日生まれ
・1981年に第67期として宝塚歌劇団に入団し、「春の踊り」で初舞台を踏む
・1990年に月組トップスターに就任、「ベルサイユのばら」などで活躍後、1993年に退団
・退団後は舞台、俳優業を中心に活躍中
・アニメ「るろうに剣心」で主人公・緋村剣心役を演じ、注目を集める
- 俳優・黒木瞳さん誕生
・1960年10月5日生まれ
・1981年に第67期として宝塚歌劇団に入団し、月組に配属
・史上最速入団2年目でトップスターに就任、「ムーンライト・ロマンス」などで活躍後、1985年に退団
・1986年に俳優デビューし「映画 失楽園」「ドラマ 過保護のカホコ」といった人気作に出演
石原裕次郎さんは「嵐を呼ぶ男」「西部警察シリーズ」など人気作に出演し、当時の芸能界を彩ってくれた俳優の1人!
そんな人気スターの結婚は、芸能界だけでなく日本中が驚いた出来事だったはず。
病気の影響で52歳で亡くなってしまったのはとても悲しいわ。
黒木瞳さん、涼風真世さんは宝塚歌劇団の同期で、同じ芸能界で活躍している俳優。
いつか2人が共演してくれると嬉しいなぁ。
●TARAKOさん(1960年12月17日生まれ)
・1981年「うる星やつら」で声優デビュー
・「ちびまる子ちゃん」で主人公・まる子を演じ、国民的声優として知名度を上げる
・2024年3月4日、病気のため死去
●鶴ひとみさん(1960年3月29日生まれ)
・1977年世界名作劇場「ベリーヌ物語」で声優デビュー
・「ドラゴンボール」ブルマ役、「それいけ!アンパンマン」ドキンちゃん役で人気を博す
・2017年11月16日、大動脈解離により車内で突然死
●ならはしみきさん(1960年1月25日生まれ)
・「クレヨンしんちゃん」みさえ役、「ちびまる子ちゃん」みぎわさん役で人気を博す
・日本ナレーション演技研究所の講師もしており、教え子の中に、声優・早見沙織さんがいる
- ものまねタレント・コロッケ誕生
・1960年3月13日生まれ
・日本テレビの『お笑いスター誕生!!』で芸能界デビュー
・約500人の芸能人のものまねネタでエンタメ界に新風を巻き起こす
・お店のプロデュースもするなど多方面で活躍中
- 小説家・宮部みゆきさん誕生
・1960年12月23日生まれ
・1983年にワープロで小説を書いたことをきっかけに小説家を志す
・「火車」「模倣犯」「ブレイブ・ストーリー」などの小説が人気
・「ソロモンの偽証」が原稿用紙4,700枚分の超大作として注目を浴びる
- 映画「ベン・ハー」日本公開
1960年4月1日、東京・大阪でアメリカ映画「ベン・ハー」が公開されました。
「ベン・ハー」は国を失った民族の少年ベン・ハーが、過酷な運命に巻き込まれながらも成長していく軌跡を描いたストーリー。
1961年7月13日まで公開され、興行収入15億3,000万円を記録!
また、チャリティ上映で昭和天皇皇后両陛下が招かれ、日本初の天覧上映となった作品としても有名です。
ものまねタレントのコロッケさんは、芸能界でも飛びぬけた存在を放っているね。
ものまね一筋で頑張っている姿は、私たちに勇気と元気を与えてくれるわ!
芸能界で頑張っている皆さんにも愛されている理由が分かるね。
声優のTARAKOさん、鶴ひとみさんは国民的声優と言ってもいい存在で、芸能界でも多くのファンがいることでも有名。
2人とも病気で亡くなってしまったのは残念だけど、その活躍はずっと忘れないわ。
出来事の深掘りその5:スポーツについて
この年は、“4年に1度のスポーツの祭典”オリンピックが開催されてるわ!
そのほかにも注目のスポーツニュースがあるみたい!
一緒に見ていきましょう☆
1960年イタリア・ローマで4年に1度のスポーツの祭典「ローマオリンピック」が開かれました。
●開催期間 8月25日~9月11日
●出場国 83ヵ国
●競技種目 18競技150種目
このオリンピックには日本も出場し、【金メダル4個・銀メダル7個・銅メダル7個】を獲得しました。
また、ローマオリンピックに関連したエピソードがあり、スポーツの歴史の1つに刻まれています。
・【マラソン競技】
エチオピア代表 アべべ選手がマラソンコースを裸足で走り切り、優勝
・【ボクシング種目】
アメリカ代表 モハメド・アリ選手が金メダル獲得。
帰国後、黒人であることを理由に入店拒否されたため、怒りで金メダルを川に投げ捨ててしまう。
36年後の1996年に開催されたアトランタオリンピックで、改めて金メダルを授与される。
その他のスポーツニュース
- 暗黒の週末が起きる
【暗黒の週末】は、1960年6月19日に開催されたF1ベルギーグランプリ決勝戦で起きた悲劇の総称を言います。
①6位争いをしていたブリストウ選手がコースを大きく外れてコースバリアに激突。
⇒飛んできたコースバリアの破片がブリストウ選手の首を直撃し即死。
②アラン・ステイシー選手の頭に鳥が激突し、コントールを失い土手に激突。
⇒全身強打でステイシー選手は死亡。
ほかにも、重傷を負う選手が多発したことで、【暗黒の週末】という呼び名が付けられ、スポーツ界の歴史に刻まれています。
- マラソン選手・谷口浩美選手誕生
・1960年4月5日生まれ
・1991年の世界陸上東京大会で日本人選手で初の金メダルを獲得
・ロサンゼルスオリンピックでトラブルに見舞われ、8位入賞
・現役引退後は監督業でスポーツ界に貢献し、その後宮崎大学特別教授に就任
1960年のスポーツで注目なのは「ローマオリンピック」だね!
4年に1度のオリンピックは、世界中が熱狂して注目が集まる祭典。
世界の選手の力が見れるのも魅力的だよ。
日本代表も、世界を相手にメダルをたくさん獲得してすごいね!
「暗黒の週末」は読むだけでも痛々しい出来事。
“嬉しい出来事”ではなく“悲しい出来事”がスポーツの歴史に残っているのは残念だよ。
安全に考慮して、スポーツ競技は行ってもらいたいね。
政治から流行、芸能エンタメなどいろんなジャンルで、いろんな人・出来事が起きていたね!
今回紹介した出来事以外にも、1960年は様々なことが起きているよ。
出来事カレンダーで気になる出来事があれば、ぜひ調べてみてね!