1911年(明治44年)の出来事一覧|日本&世界の戦争・歴史的に有名な出来事・スポーツまとめ!

1911年の出来事まとめ

 

1911年の出来事を知ってみませんか

1911年(明治44年)は、日本・世界が動いた歴史的な出来事が多く起きている年として知られています。
そこで今回は、1911年の出来事をまとめてみました。

この起きた戦争、ニュースはもちろん、時事(流行)・スポーツ・政治・経済をまとめました。
また、年表のような出来事カレンダー、注目の出来事をピックアップした【出来事ランキングベスト10】で、1911年のことをより詳しく紹介していきます。

1911年(明治44年)のことを知っていきましょう!

 

 
ナッツー
1911年(明治44年)は、第一次世界大戦が始まる前の年としても知られているよ。
世界的な大戦争が始まる前はどんな1年だったのか、一緒に見ていきましょう!

まずは、注目すべき出来事を【出来事ランキングトップ10】でまとめました。
さっそく見ていこう! 

 

1911年の出来事ランキングベスト10

  1. 日米通商航海条約調印(1月21日)
  2. 辛亥革命が始まる(10月10日)
  3. 第2次西園寺内閣が発足(8月30日)
  4. 伊土戦争勃発(9月29日)
  5. 吉原大火が発生(4月9日)
  6. 小村寿太郎さん死去(11月26日)
  7. マチュ・ピチュ遺跡発見(7月24日)
  8. 喜界島地震が発生(6月15日)
  9. 文芸誌「青鞜」創刊(9月1日)
  10. 「モナ・リザ」盗難被害(8月21日)

 

 
カッシー
 1911年(明治44年)の出来事ランキングトップ10をまとめました。
政治を中心に、世界史でも有名な出来事が登場しているのが印象的だね!

映画の題材になった出来事も起きていて、1911年のことをもっと知りたくなったわ!

 

1911年の出来事一覧|日本&世界の戦争・歴史的に有名な出来事・スポーツまとめ!

 

 
ノスタ
ここからは1911年(明治44年)の出来事を詳しく見ていくよ!
より細かく1911年の出来事を知るために、年表のような【出来事カレンダー一覧】を作ってみました。

一覧のようになっているから、とても見やすくなっているよ。

 

 

1911年1月の出来事一覧
1月11日 日本最高齢男性・中村茂さん誕生
1月18日 大逆事件発生
1月25日 美容家・メイ牛山さん誕生
1911年2月の出来事一覧
2月6日 アメリカ大統領ロナルド・レーガンさん誕生
2月21日 日米通商航海条約調印
2月21日 芸術家・岡本太郎さん誕生
1911年3月の出来事一覧
3月1日 帝国劇場開場
3月25日 日本初のバスガイド・村上アヤメさん誕生
3月29日 コルトM1911がアメリカ軍に採用
3月29日 工場法が公布される
1911年4月の出来事一覧
4月8日 歌手・藤山一郎さん誕生
4月9日 吉原大火が発生
4月22日 精華女子大学が設立
4月28日 画家・瑛九さん誕生
1911年5月の出来事一覧
5月9日 清が幹線鉄道国有化令を発布
1911年6月の出来事一覧
6月15日 IBMが創業開始
6月15日 喜界島地震が発生
1911年7月の出来事一覧
7月1日 アガディール事件が発生
7月13日 第3次日米同盟協約締結
7月24日 マチュ・ピチュ遺跡発見
1911年8月の出来事一覧
8月8日 稗田山崩れが発生
8月21日 ルーブル美術館から「モナ・リザ」が盗まれる
8月30日 第2次西園寺内閣が成立
1911年9月の出来事一覧
9月1日 文芸誌「青鞜」創刊
9月14日 ロシア帝国首相ルトルイピンが狙撃される
9月29日 伊土戦争が勃発
1911年10月の出来事一覧
10月10日 辛亥革命が始まる
1911年11月の出来事一覧
11月1日 俳優・富田仲次郎さんが誕生
11月1日 東洋捕鯨鮫事業所焼討事件が発生
11月6日 日本最高齢男性・薗部儀三さんが誕生
11月18日

「国際オリムピック大会」選手予選会開催

11月26日 小村寿太郎さん死去
11月30日 モンゴルが独立
1911年12月の出来事一覧
12月14日 ロアール・アムンセンさんが南極点到達
12月23日 俳優・村上冬樹さん誕生

 

 
タリー
 1911年(明治44年)の出来事を月別一覧でまとめてみました。
カレンダーのようになっているから、とても見やすいわね!

起きている出来事が他の年よりも少ないから、平和な1年のように感じるわ。
ただ、世界史を中心に歴史上有名な出来事が起きているのが、この年の特徴よ。

一体どんな出来事だったのか、より知りたくなってきたわ♪

 

1911年の日本&世界の出来事をさらに深掘り!どんな時代だった?

出来事の深掘りその1:戦争について

 

 
ナッツー
 ここからは、1911年(明治44年)の出来事をジャンル別に紹介していくわ!
ここでは『戦争』についてまとめました。

第一次世界大戦が始まる前、どんな戦争が世界では起こっていたのか。
一緒に見ていこう!

 

あの戦争に繋がっていた?!伊土戦争勃発

1911年9月29日、イタリア王国とオスマン帝国で伊土戦争が勃発しました。

開戦当初からオスマン海軍の水雷艇を撃退するなど勢いのあるイタリア軍に対し、オスマン海軍は強固な防衛線で長期戦へ持ち込む作戦で対抗しました。
しかし、イタリア側の兵力が増え、オスマン軍が28,000人の兵士に対し、イタリアは約10万人の兵士を収集。
イタリア軍がオスマン軍側の拠点を3つ獲得することに成功しオスマン側は大きなダメージを受けました。

1912年10月18日、ローザンヌで開かれた講和会議で「オスマン側がイタリア側の要求をすべて受け入れる」という条件で条約が成立。
この日をもって、伊土戦争はイタリア側の勝利として終戦を迎えました。

この戦争は、世界初の空軍による地上攻撃が行われた戦争であり、併せて、クリミア戦争開戦の引き金となった争いとも言われています。

 

その他の出来事

  • 「コルトM1911」が正式採用アメリカ

1911年3月29日『コルトM1911』という軍用拳銃がアメリカ軍に正式採用されました。

【1発でも敵の動きを停められる威力のある銃が欲しい】というアメリカ軍の要望でジョン・ブルーニングさんが考案した銃。
安全装置があるため暴発を防げること、カスタムがしやすいことが注目され、世界各国の自動銃開発に大きな影響を与えたとも言われています。
2024年現在では、護身用・競技用の銃として活躍しています。

日本でも【11.4ミリ銃】として戦後の自衛隊を中心に使用され、あさま山荘事件で活躍しました。

 

 

  • アガディール事件が発生モロッコ

1917年7月1日、モロッコでアガディール事件が発生しました。
アガディール事件はドイツ政府がモロッコに砲艦を送ったことで勃発した、ドイツとフランスの国際紛争です。

20世紀初頭から反乱が多かったモロッコは、経済面ではドイツに、政治面ではフランスから大きな影響を受けていました。
しかし、ドイツが砲艦ハンターをアガディールに派遣したことで、フランスとドイツが対立。
フランスが他国と軍事協定を結んだり、ドイツが進行したりと戦争開始するのかどうか緊張が走りましたが、モロッコ協定・コンゴ協定を結び、領土問題などを解決。
大きな戦争にはなりませんでしたが、ベルリン証券取引所が一時パニックになるといった、世界経済に大きな影響を与えました。

 

 
カッシー
1911年(明治44年)の戦争について一覧でまとめました。 
この年はヨーロッパ側を中心に戦争が起きていたのね。

『伊土戦争』はイタリア側の戦力がすごかったね!
まるでオスマン軍の作戦を先読みしているようなイタリア軍の行動の数々は、脱帽してしまうわ。
世界史では教わらなかったから、新鮮に感じるね!

『アガディール事件』は、国際紛争の1つなのに「事件」と呼ばれているのが新鮮!
1つの国を巡って2つの国が対立すると緊張が高まるけど、両国が武力でなく、政治面で問題を解決したのは素晴らしいわ!

 

出来事の深掘りその2:歴史的に有名な出来事(ニュース・時事・災害・事件など)について

 

 
タリー
ここでは、1911年(明治44年)の「歴史的に有名な出来事」を一覧でまとめました。

“1911年がどんな時代か”を象徴するものが、たくさん出てきそうで楽しみだわ。
早速見ていきましょう!

 

世界七不思議の1つ マチュ・ピチュ遺跡発見

1911年7月24日、南米ペルーの山でマチュ・ピチュ遺跡が発見されました。

発見したのは、アメリカの探検家ハイラム・ビンガム3世さん。
古いインカ時代の道路を探検した時に発見、調査したうえで世界中に発表しました。
【一般的な都市ではなく王族や貴族のための避暑地だったこと】【住民は多くても750名ほどだったこと】が予想できましたが、未だに謎に包まれている部分が多い、歴史的遺跡の1つとなっています。

2007年には『新・世界の7不思議』の1つに認定され、世界中に知られています。

 

その他の出来事

  • 「モナ・リザ」が盗まれるフランス

1911年8月21日、フランスのルーヴル美術館からレオナルド・ダ・ヴィンチ作『モナ・リザ』が盗まれました。

独特の世界観で来場者を魅了していた『モナ・リザ』でしたが、フランスの画家ルイ・ベローさんがスケッチのために美術館を訪れたことで盗難が発覚。
ルーヴル美術館が一時閉館したり、批判的な意見をしていた著名人らを事情聴取したりしましたが、事件から2年後、かつてルーヴル美術館の清掃員だったビンセンツォ・ペルージャさんが犯人であることが判明し、逮捕。
無事に『モナ・リザ』を取り戻すことができました。

 

  • 帝国劇場開場日本

1911年3月1日、東京都丸の内に帝国劇場が開場しました。

帝国劇場は、実業家・大倉喜八郎さんの采配で建設された西洋式の演劇劇場です。
1911年3月4日にこけら落とし公演が行われ、【フラワーダンス(バレエ)】、【頼朝(能)】など計4つの演目が上演されました。

2024年現在では、ミュージカル公演会場として多くの人に愛されています。

 

 
ノスタ
1911年(明治44年)のニュースを一覧でまとめました。 
この年は、日本史・世界史に名を残す出来事が多く起きているよ。

『マチュ・ピチュ遺跡』は日本を含め世界中で知られている歴史ある遺跡。
2024年現在でも謎が多いのは、歴史好きにはたまらないね!

数多くのミュージカルが公演されている『帝国劇場』はこの年に開場したんだね。
帝国劇場での公演はとても人気があるから、一度は行ってみたいなぁ。

 

1911年に誕生した有名人をピックアップ!

●岡本太郎さん(芸術家・1911年2月26日生まれ)
・子供の頃から絵を描くことが大好き
・ピカソの絵を見て衝撃を受け、【ピカソを超えるため】に画家を目指す
「芸術は爆発だ!」のフレーズで一躍有名に
・万博博覧会で披露された「太陽の塔」は代表作の1つ

●メイ牛山さん(美容家・1911年1月25日生まれ)
・本名:牛山まさこさん
・トレードマークのお団子ヘアでお茶の間の人気者に
「酵素パック」を開発、ハリウッド化粧品のロングセラー商品になる
・“本当の美しさ”を日本で初めて発言

●藤山一郎さん(歌手・1911年4月8日生まれ)
・本名:増永丈夫さん
・戦争中は娯楽を与える慰問団に入団、捕虜生活を経験
俳優の奈良光枝さんとデュエットした「青い山脈」は代表曲
・芸能人で初の国民栄誉賞を受賞

 

その他の出来事

  • 1911年の流行

【流行】
・肝油ドロップ(ビタミンA・Dが摂取できるドロップ。戦後には学校給食に登場)
・ジゴマ(フランスの怪盗小説シリーズ)

【流行歌】
・桃太郎
・かたつむり
・雪

 

  • 文芸誌「青鞜」創刊日本

1911年9月1日、日本初の婦人月刊誌「青鞜」が創刊されました。
創刊当時の編集長は平塚らいてうさん。
社員には、与謝野晶子さん、森鴎外さんの妻・森しげ子さんら25人がいました。

当初1,000部が全国で発売され人気を博しましたが、しだいに「ふしだらな女性たちが書いている雑誌」というイメージがついてしまいました。
さらに、社員同士の意見の食い違い・編集長の座を継いだ伊藤野枝さんの仕事放棄が原因となり、1916年に廃刊となりました。

 

 
タリー
1911年(明治44年)の時事ニュースを一覧でまとめました。 
『岡本太郎さん』の代表作「太陽の塔」はとても有名!
多くのテレビ番組にも出演していて、芸能界からも愛されていたそうよ。

『文芸誌・青鞜』は、日本史で教わった日本の偉人「平塚らいてうさん」「与謝野晶子さん」が関わっている雑誌。
残念ながら約5年で廃刊になってしまったけど、どんな雑誌だったのか見てみたかったわ。

この年の流行歌となった『かたつむり』『桃太郎』は、2024年になった今でも、子どもから大人から愛されている曲だよ。
“どんな時代だったか”も分かる流行は、とても面白いわね。

 

映画のモデルとなった災害『吉原大火』

1911年4月9日午前11時頃、東京都浅草にあった吉原遊郭で大火災が発生しました。

火災は吉原遊郭の一角から出火。
南西の風に煽られた火は吉原遊郭全体、そして、周辺家屋までに広がりました。
地元の消防隊だけでなく、陸軍将兵、横浜の消防隊も駆けつけ消火活動が行われましたが、火の勢いが治まることなく、午後9時頃にようやく鎮火。

この火事で吉原遊郭一体が全焼、日本堤警察署・隅田川駅が焼失しました。

1987年に公開された映画『吉原炎上』は、この災害をモデルとしています。

 

その他の出来事

  • 稗田山崩れが発生日本

1911年8月8日、長野県北安曇郡にある稗田山で山崩れが発生しました。

山頂北側斜面が長さ3kmにわたり、河床約300mの高さで崩落!
この山崩れで26人の住民が死亡、田畑は耕作不可能、家屋は居住不能状態、魚が大量死という最悪の結果になりました。
崩壊跡地は戦後の砂防事業で平穏を取り戻し、一部はスキー場の滑走路となっています。

 

  • 喜界島地震が発生日本

1911年6月15日、鹿児島県喜界島付近でマグニチュード8.0の地震が発生しました。

揺れの範囲は広範囲に渡り、沖縄県那覇市の観測所でも震度5強の揺れを観測しました。
この地震で12名が死亡、家屋の損壊が多く発生し、津波が押し寄せたとも言われています。

 

 
ノスタ
 1911年(明治44年)の災害を一覧でまとめました。

『吉原大火』は日本の歴史上に残る大災害の1つ。
映画化にもなっているから、より身近に感じるはずだよ!
当時は、火の手から逃げる花魁たちや町の人で大騒ぎになったと言われているよ。

『稗田山崩れ』も【日本三大崩れ】の1つと言われるほど日本史に残る災害。
2024年現在は、山崩れ対策がしっかりされて安心な場所に整備されているけど、災害対策の大切さを感じる出来事だね。

 

漁民たちの怒りが爆発!東洋捕鯨鮫事業所焼討事件

1911年11月1日、青森県八戸市の漁民1,100人が鮫事業所を襲撃する事件が発生しました。
捕鯨事業の誘致・港建設を計画していた人たちが、政治家らの力を借りて地元漁民たちの意見を無視して、強引に計画を進めていたのが原因。

我慢の限界を迎えた漁民たちは、11月1日の早朝、役場裏に集合。
二手に分かれて捕鯨会社事務所に向かい、警察の制止を振り切って乱入・放火!
さらには、捕鯨会社誘致派の会合に使われていた誘致派の各邸宅・石田屋の玄関・湊巡査派出所を破壊し、午前11時に解散しました。

この事件の被害総額は2024年の価格で、約1億4,000万円と言われています。
また、この事件に関わった漁民40名が起訴され、30名が懲役・6名が罰金・4名が無罪判決が下りました。

 
 
タリー
 1911年(明治44年)の事件を一覧でまとめました。
この年の事件は、上記の事件のみ。
他の年と比べて、平和な一年だったと言えそうね!

地元漁民たちの意見を無視した結果、大きな事件が生まれてしまったのが悔やまれるわ。
この事件で人的被害がなかったのは奇跡に近いことよ。
2024年に起きる事件も注目していきましょう!

出来事の深掘りその3:スポーツについて

 

 
カッシー
ここでは1911年(明治44年)の『スポーツ』を一覧でまとめました。
日本だけでなく、世界で注目された出来事が起きたみたいだよ。

どんな時代だったのかも注目しながら見ていきましょう! 

 

日本初の陸上スポーツ選手誕生!『国際オリムピック大会予選会開催』

1911年11月18日~19日、日本で初めての『国際オリムピック大会予選会』が開催されました。
この予選会は、1912年に開催されたスポーツの祭典・ストックホルムオリンピックの日本代表選手を選抜するための予選会。
また、創設したばかりの大日本体育協会が取り組む最初のスポーツ事業として、注目を浴びました。

出場スポーツ種目は【陸上】に絞り、全国から集まった91人の若者が日本代表をかけて競いました。
11月18・19日の2日間で予選会は開催され、「短距離走種目・三島弥彦さん」「マラソン種目・金栗四三さん」が日本代表選手として選抜。

1912年5月16日にストックホルムに向かい、オリンピックに出場した2人でしたが、成績は振るわず、残念な結果に終わってしまいました。
帰国後、金栗四三さんは自身の経験をもとに、「箱根駅伝の開催」「高地トレーニングの導入」に尽力し、日本のマラソン界・スポーツ界に大きく貢献しました。

金栗四三さんは“日本マラソンの父”として、2024年現在もスポーツ界にその名を刻んでいます。

金栗四三さんの生涯は、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で話題になりました。

 

その他の出来事

  • ロアール・アムンセンさんが南極点到達イギリス

1911年12月14日、イギリス海軍大佐で探検家のロバート・スコットさんが南極点到達を成し遂げました。

本来は北極点到達を目標にして準備を進めていましたが、探検家ロバート・ピアリーさんが北極点に到達したことを知り、目標を南極点に変更。
1910年8月にノルウェーを出発し、1911年1月に南極に到着・基地を建設。
犬ぞり1台あたり13頭、合計52頭にソリを引かせて南極横断を開始し、1911年12月14日に南極点に到達しました。

ノルウェーに帰還後は講演活動を通して、探検旅行の負債返済に取り組みました。

 

 
ナッツー
1911年(明治44年)のスポーツを一覧でまとめました。 
この年は、日本だけでなく世界でもスポーツ関連の出来事は少なかったようね。

そんな中、日本初の陸上選手が誕生した『国際オリムピック予選会』が開かれたね!
当時の日本のスポーツ界は2024年のように充実していなかったから、手探り状態だったはず。
それでも、金栗四三さんのような日本のスポーツ界・歴史をさらに発展させてくれた人を誕生させてくれたのはとても嬉しいことよ!

2024年のスポーツ界にも注目していきましょう!

 

出来事の深掘りその4:政治・経済について

 

 
ノスタ
最後は、1911年(明治44年)の『政治・経済』を一覧でまとめてみました。
ここでも“1911年がどんな時代だったか”が分かる出来事が、多くありそうだね。

一緒に見ていきましょう! 

 

日本の歴史が動いた!『日米通商航海条約調印』

1911年2月21日、日本とアメリカの間で「日米通商航海条約」が改正・調印されました。

もともと1894年に調印されていた日米通商航海条約ですが、満期日近いことを理由に、新たに改正することになりました。
この時に活躍したのが、当時の外務大臣・小村寿太郎さん。

日米通商航海条約の争点となっていたのは【関税自主権の回復】でした。
関税自主権は「国内産業を保護する大切な権利」。
関税自主権がない場合、輸入国の同意なしでは税率を決めることができず、国内産業の衰退に繋がるためです。

小村寿太郎さんは、関税自主権回復のために交渉を少しずつ進め、当時の日本の国際的地位も相まって、1911年にアメリカと日米通商航海条約を改正・調印。
見事に関税自主権の完全回復となりました!

同様の内容で、イギリス・フランス・ドイツとも条約を結びました。
また、この条約は小村寿太郎さんにあやかって、【別名:小村条約】とも呼ばれています。

 

中国の歴史が動いた! 辛亥革命スタート

1911年10月10日、中国が大きく動いた改革の1つ『辛亥革命』が起こりました。
この辛亥革命の中心人物となったのは、孫文という男性。

孫文は、中国を統一していた清が勢力が落ちてきたことを機に、【近代的な国家を作ろう】と立ち上がりました。
1890年代頃から多くの反乱が起こっていた清でしたが、孫文に強く影響を受けた革命軍が動き出しました。
清は革命軍の制圧に乗り出しますが、革命軍の勢いを止めることができず、清の一部である武昌と漢陽を武力制圧されてしまいます。
また、15の省が次々と独立を宣言したことで「辛亥革命」はより加速!
ますます勢力が衰えた清は、1912年12月20日に滅亡。
アジア初となる独立した共和制国家【中華民国】が誕生しました。

その後、中国では3回の革命が起こっており、この辛亥革命は「第一革命」とも呼ばれています。

辛亥革命の中心となった孫文は、1912年12月29日に行われた臨時大総統選挙で臨時中華民国大総統に就任。
また、孫文について「中国に画期的な歴史を刻んでくれた」として、2024年になった今でも「中国最初の共和制の創始者」「中国革命の父」「国父」として、中国国民・世界史に語り継がれています。

 

2人の政治家の誕生と別れ

【誕生】
●ロナルド・レーガンさん(第40代アメリカ大統領・1911年2月6日)

・アナウンサー、俳優を経て大統領となった異例の経歴持ち
・大統領就任後、狙撃され重傷を負うが約10日後には退院する驚異の回復ぶり
・「麻薬との戦争政策」「人種差別問題の解消」に対して積極的に取り組んだ
・77歳11ヵ月という大統領史上最高齢でホワイトハウスを去った

【別れ】
●小村寿太郎さん(日本外交官)

・1855年9月16日宮崎県生まれ
・長崎県で英語を独学後、ハーバード大学に留学
・帰国後は司法省に入省、第1次桂内閣の外務大臣に就任
・「日米通商航海条約」をはじめ、各国と様々な条約の締結に貢献
・政界引退後、1911年11月26日、病気のため死去

 
その他の出来事
  • 第2次西園寺内閣発足【1911年8月30日~1912年12月21日】

1911年8月30日、立憲民主党総裁・西園寺公望さんが第14代内閣総理大臣に任命されました。

日露戦争後の財政難を突破するための「行政政改革」・選挙区を小選挙区制に変える「選挙制度改革」を行ったが、議院の反発や天皇崩御で実現が不可能となりました。
さらに、1912年に起きた二個師団増設事件で、陸軍大臣の上原勇作さんが辞任したことが大きく影響し、1912年12月5日、西園寺内閣は総辞職となりました。

 

  • 工場法公布

1911年3月29日、日本初の労働法『工場法』が公布されました。

この法律は、工場労働者の保護を目的とし、「労働者の就業規則」「業務上の傷病死亡」に対する扶助制度。
ただし、「小規模工場は法律対象外」「本来は12歳未満の就業は禁止だが、官庁の許可があれば、12歳未満でも働ける」といった例外もありました。

1947年、労働基準法が制定されるまでこの法律は存在しました。

 

 
タリー
 1911年(明治44年)の政治を一覧でまとめました。
どの出来事も日本史・世界史で知られている出来事ばかりね。

『日米通商航海条約』は、日本にとって悲願の関税自主権復活ができた歴史的出来事!
当時外務大臣だった小村寿太郎さんは、アメリカ以外にもいろんな国との交渉にも取り組んで、日本の政治に大きく貢献してくれたわ。

中国で起きた『辛亥改革』は、世界史を中心に歴史の授業で教わった人が多い出来事ね。
孫文という人物の行動が国全体を動かす大きな出来事に繋がったのはすごいこと!
中国の皆さんが【国父】として尊敬され続けているのも納得ね。

“どんな時代だったか”が分かるジャンルの1つ「政治」、とても面白いわ!

 
世界的IT企業が誕生! IBM創業

1911年6月16日、世界的IT企業『IBM』が創業されました。
アメリカ・ニューヨーク州で創業開始したIBMは、3つの企業が合併して誕生しました。

パンチカードによるデータ処理機器の開発で一躍有名になったIBM。
1924年2月には社名変更、1974年には東京株式市場に上場しました。

1990年代に“アメリカ史上最悪”と言われるほどの損失を発表しましたが、事業転換をして見事に回復!
2024年現在では、世界170ヶ国以上でIT事業を展開し、IT企業のトップに君臨しています。

また、“社員が働きやすい環境を作る取り組み”を積極的に行っている企業としても注目されています。

 
 
ノスタ
 1911年(明治44年)の経済を一覧でまとめました。
この年の経済面も比較的落ち着いた1年と言ってもいいね。

『IBM』は日本にも子会社があるほど、世界的に有名な企業!
身近なものにIBMが関わっているかもしれないから、注目していきたいわ。

また、『1911年恐慌』と呼ばれる軽めの景気後退が起きて、経済界と多くのトレーダー達に影響を与えた1年だったようだよ。
気になる人はぜひ調べてみてね!

 

まとめ:どんな時代だった?

 

 
ナッツー
今回は1911年(明治44年)の出来事を一覧で紹介していきました。
読んでみてどうだったかな?

最後は1911年の総まとめを一覧にしてみました! 
1911年がどんな時代だったのかも併せて、振り返ってみてね。

 
1911年はどんな時代だった?一緒に振り返ってみよう!

●日本の“初”が登場
・女性による女性のための雑誌「青鞜」創刊
・国際オリムピック予選会開催
・工場法の公布
・歌手の国民栄誉賞受賞者誕生(藤山一郎さん)

●戦争が少ない穏やかな1年
・大きな戦争は伊土戦争のみ
・国際紛争が起こるも協定で回避

●日本史、世界史に残る歴史的発見・出来事が発生
・マチュ・ピチュ遺跡発見
・中国で辛亥革命が起きる
・日本の関税自主権復活
・吉原大火で多くの被害

 

 
カッシー
1911年がどんな時代だったかを一覧でまとめました。

こうやって1つ1つのジャンルを見ることがないから、「どんな時代だったか」も含め、とても興味深かったね。
紹介した出来事以外にも、1911年は歴史的な出来事が起こっているよ!

気になる出来事があれば、ぜひ調べてみてね。